クメールティーンズのご紹介
ストリートチルドレンからミュージシャンへ | |
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リーダーのジャッキー |
2007年に、リーダーのサット・サンポ・ジャッキー(Sut Samphos Jacky)が中心となって11名のストリートチルドレンを救済し、ミュージシャンに育て上げ、立ち上げた音楽グループです。 メンバーのほとんどがストリートチルドレンという生い立ち(孤児院出身者も含む)を持っています。 現在は、プノンペンを中心に各地域で演奏活動をするかたわら、ピアノ、ギター、ベース、ドラムなどの講師を務め生計をたてています。またメンバーは、それぞれのバンドを作り、プノンペンのみならず、シェムリアップその他の地域へとその活動範囲を拡大中。カンボジアの他のミュージシャンとともに欧州へのツアーに参加したメンバーもいます。。 クメールティーンズは、KOPとのタイアップを通じて、オカリナおよび音楽の普及を促進し、一人でも多くのストリートチルドレンの生活改善に貢献したいという意向を持ち、積極的に当事業を支援しています。 2012年秋には、東北地方大地震の被災者を応援する 「Cheer Up for Japan」というイベントをプノンペンにて実施、カンボジア唯一のクラシックピアニスト、ソロノス氏の協力のもと大成功をおさめました。チケットは、ディナー等込とはいえ一人$15というカンボジアとしては破格の値段ながらも、完売(60人超)。 >> お問合せフォームへ |
メンバーの軌跡 ジャッキーの根気強い支援でミュージシャンになる夢を達成 |
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次世代への連鎖 | |
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クメールティーンズからさらに枝分かれして別のバンドでも活躍するメンバーも |
リーダーのジャッキー自身も、ストリートチルドレンでした。彼は、クラチエという貧しい村で1981年に11人の兄弟の7男として生まれ、ポルポト政権の虐殺で兄弟6名を失う凄惨な体験をしました。故郷での生活の苦しさ故、12歳から自力で働き、17歳でプノンペンへ。母の「勉強しなさい。教育こそが人生を変える」という言葉を胸に、ストリートチルドレンとして生活しているなかで、さまざまなNGO等の支援を受け、さまざまな仕事をこなしながら、英語を身に着け、音楽を学びました。その後、自分と同じような境遇のストリートチルドレンを一人でも減らそうと給与や自分に当てられた支援の一部を使い、メンバーに語学や音楽を教えるなど孤軍奮闘した結果が、クメールティーンズの結成です。ジャッキーとクメールティーンズのメンバーは、さらに孤児やストリートチルドレンを支援して、次世代へとつなげていくという連鎖を作るために、現在も積極的に活動しています。 |
ハンデキャップを 乗り越えて |
特筆するべきは、クマエティーンズメンバーの一人、ソブンです。彼は、ストリートチルドレンであると同時に障害者であり、一人での歩行は困難な状態です。しかし、特別高いピアノスキルを持っているわけではないにしてもピアノレッスンの収入などで、十分な暮らしを実現しました。最近では、プノンペンのホテルでの定期的な演奏の仕事を獲得。こうしてミュージシャンとして自立を果たしました。障害を抱えるストリートチルドレンが音楽で自立できたという、一つの実績と言えるでしょう。 |