クメールオカリナプロジェクト(KOP)
日本のオカリナ奏者「みると」が2011年1月に、独立行政法人国際交流基金の助成金を受けて立ち上げたプロジェクトです。
当プロジェクトには2つの目標があります。
・現地でオカリナを制作販売し、現地の方の生活支援の一助になること
・オカリナをカンボジアに紹介することを通じて、主に子供たちが音楽の楽しさを知る機会を作り、
彼らが将来の夢を広げていけるきっかけを作る
そしてこれら2つの目標を軸に、将来的にはカンボジアにおいて、原材料や技術ならびにインフラ環境をすべて現地で調達し(「完全現地化」と呼んでいます)「音楽教育に活用できるオカリナ」の制作ならびに普及を実現することを目指しています。
■ツールとしてオカリナを推奨し、使用する理由 ― 「完全現地化」が可能 ■
カンボジア人の手によって作られた楽器が、カンボジア人によって流通し、カンボジア人によって教えられ、カンボジア人の子供たちに伝えていくことが出来るようになるからです。
ここで、オカリナには、寄付が普及の前提になっている他の楽器と圧倒的に違う点があります。
● オカリナは材質が全て土であるため、生産過程の全てを、カンボジアだけで行うことが可能です。これにより楽器製造という点でもカンボジア国民の生活支援の一助とすることができ、都市部だけでなく、地方で作ることも可能になります。
● オカリナ生成の為の「焼き窯」は、すでにカンボジア人が持っている素焼きのための焼き窯をそのまま使い、量産ができるため、生成は現実的です。地域によってはすでにオカリナを作るための基礎となる「素焼きの技術」を持っています。
● 新たに窯を作るにしても、低コストですみます。
● 生産コストも、材料が土であるため、ほぼ人件費だけで済み、他の楽器よりはるかに安い値段設定が可能です。
● 将来的に学校で必要とする楽器を生産し、実際に購入可能な値段で流通を起こす等ができます。
(ゆくゆくは各教育機関、州政府が楽器を教育ツールとして仕入れや買い上げができる流れを作る)
このように、最初に制作するスキルを身に着け、流通の仕組みを作ってしまえば、カンボジア人だけで、すべての工程を行うことが可能です(完全現地化)。
オカリナを音楽教育に導入することが可能だということは、既に台湾、韓国において実証されており、カンボジア国内でもカンボジアの音楽プロジェクト「MILO」のご協力をいただき、当事業のパイロット校「一二三日本語学校」でも成果がでています。
→ 参考資料「一二三日本語学校での音楽教室の軌跡」
一二三日本語学校でオカリナの吹き方を教えるみると
プロジェクトの発足 | |
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去る2010年9月にオカリナ奏者みるとは、自主企画による平和コンサート・シリーズの第2回「From One’s Heart 2010〜平和への想いを一人ひとりの心から〜」を開催いたしました。第1回同コンサートの際には、事前に韓国を訪問(2006年)し、韓国の南北国境線を訪れ、その歴史を学ばせていただきました。また第2回同コンサートを企画するにあたりましては、その先駆けに、平和と深いつながりのある場所を訪問してさらに多くを学びたい、様々な歴史的な場所を実際に自分の足で歩いて、耳で聞いて、目で見てみたいという思いに駆られました。そして韓国に続きカンボジアを訪問することを決意し、韓国訪問の際に大変にお世話になった在韓国日本大使館の方にご相談させていただいたところ(このご相談をさせていただいた時点では、この方は、韓国に続いてカンボジアへ赴任中でした)、偶然にも「オカリナの作り方を教えてほしい。演奏もしてほしい」という方がカンボジアにいらっしゃるということで、ご紹介いただいたのが前述の「カンボジア伝統陶器復興プロジェクト」との出会いです。「カンボジア伝統陶器復興プロジェクト」の山崎幸恵様、同プロジェクトの技術支援担当の岩見晋介様をはじめとする、同プロジェクトのメンバーの方々のお力添えをいただき、2010年7月末、みるとおよび樹紫苑がカンボジアを訪問するに至りました。これが「クメール・オカリナ・プロジェクト」発足のきっかけです。 タイトルをクリックしていただくと、ダウンロードすることができます。 ・AboutKOP2011年9月26日報告(PDF) ・KOPご紹介(PDF) ・About KOP(English)(PDF) ■映像でみる現地での活動■ ↑↑↑↑↑ 画像をクリックするとKOPの活動のご紹介ビデオをご覧いただけます。 ● その他にも下記タイトルをクリックしていただくと、様々な映像をご覧いただけます。 ・Alapiya (アラピア) by Khmer Ocarina Project (KOP) Team ・Alapiya with Kids at Yume Ou Kodomotachinoie 「夢追う子どもたちの家」でアラピア ・Ocarina Workshop in Cambodia by KOP KOPによるオカリナのワークショップ ・First Ocarina Experience はじめてのオカリナ ・Music Education Support in Cambodia カンボジアでの音楽教育支援 ・Milt, Ocarina Player on CTN Cambodia (オカリナ奏者みると―カンボジアにてテレビ出演) >> お問合せフォームへ |
KOPの目標 金銭・物資の支援という形を取らず、「スキルや雇用(仕事)を提供する」という方法で当事業を展開し、カンボジア人の自立を促す |
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<長期的目標> ・カンボジアにおいて不十分な「情操教育(音楽教育)」を定着させることにより、通常の学問、教育では育むことが出来ない「人間力」を身に付けさせる。 ● KOPによってできる情操教育 |
ご協力をいただいている方々 | |
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一二三日本語学校:パイロット校第1号としてオカリナワークショップを実施 |